「パンって、おいしい」
そう おいしいのだ
もうそれが前提としてあって
今どき、おいしいパンなんて、当たりまえ
わたしの
パンに対する愛情は 並なみであります
や、もしかするとそれは言いすぎで
どちらかというとお米のほうが好きかもしんない、
みたいな薄い愛です
(どちらに対しても)
だからわたしは
幸福な匂いがたちこめる、奥深きパンの世界を
ぜんぜんわかっちゃいないことになる
わかっちゃいないけど
それでも2年に一度くらいの割合で
"当たりまえのおいしい" を軽々と越えて
こちらの心を感動で揺さぶるようなパンと 出会うことがある
たとえば
シニフィアン・シニフィエのバゲット
ラ・ボンヌ・ターブルで食べた ル・シュクレ・クールのパン
そうして 最近の感動は
『パンとエスプレッソと』
ここのランチで食べられるパンのおいしさに
わたしは震えたのでした
平日でもイートインは 午前中から満席
人気だなあ
外でちょっと並んだのち、
ようやくはいれた店内は
小麦だいすき・パンだいすき女子でいっぱいだった
周囲はパニーニランチを注文している人が
圧倒的多数だけれど
わたしは サラダとパンのランチを注文
どっさり盛り盛りのサラダ
+バルサミコベースのドレッシング
かわいらしいサイズのパンが2つ
籠にちょこんとのせられてやってくる
フォカッチャと
米粉と玄米のパン
この、米粉と玄米のパンが!
!!!!!
めちゃうまだったんです
まじうま・やばうまだったんです
あまりの感動に
今年いちばん目をまんまるに見ひらいた
(と、おもう)
もちもち、そして香ばしい
口に入れるたびに
おいしさが 幸せになって溶けてゆく
もっと食べたい、
もっと・・・!
もっと、の気持ちがとまらなくなったわたしは
「すみません、このパン、テイクアウトでも買えますか」
と お店のお兄さんに質問
すると
「こちらのパンはランチのセットでのみ、お出ししています」
という、せつない返答が
この場所でしか、味わえないおいしさだなんて・・・!
ずるい
ますますこのパンに対する執着と中毒度が増す
あんなにちっこいサイズだけども
もし買えるならひとつ 300円払ってもいい!
っておもうほど
好きでした
あと サラダに入っているクルトンには
ノーチェという、くるみ入りのパンを使っていて
それにもぐっときたので
自家製クルトンつくるときに真似したいとおもった
(そんなときがくるのかは不明だが)
しかたなしに
ふつうの玄米パンを買って帰ってきたわたし
金網つじさんの焼き網で トーストして
最近手に入れたグラスフェッドバターを ぬりぬりして
おいしくムシャムシャいただいた
けれどもやっぱり
お店で食べた あのパンのおいしさにはかなわないのだった
はあ・・・
もはや恋い焦がれ状態
ほかにも あんこクリームチーズ(いちばん上の写真)と
アールグレイメロンパンも買ってきて食べた
どちらも好きな味だった
しかし 歯列矯正をしているわたしには
あんこクリームチーズのパンは ちょっと硬くて噛みにくかったな
や、ちょっとじゃなくて けっこう硬かったな
まるでおばあちゃんみたいな感想だけど
(個人的に、あんことクリームチーズの組み合わせなら、もうちょいやわらかパンがいい)
そうして
やっぱりお米って最高なんじゃん?
とかおもってしまうのだった
やわらかさにかけては 文句なしで
結局 わたしが恋したのも
米粉と玄米のパンだったわけだし
やはり わたしのパンに対する愛情は
とってもライトで気まぐれなんだなあ