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ディオールと私
2015-05-02 17-34-23.jpg

こんにちわ!
怒涛の4月を経て
ついにGWも終わって
うれしい! ほんとにうれしい!!!

先月から毎日がぎゅぎゅっと濃密で
ときに自分の人格を保つのも精一杯
いつも帰りの電車での記憶がない(ねてる)
4月の終わりにはギリギリ感もピークに達してたけど
ようやく平和を取り戻したかんじ・・・
しあわせ・・・
たぶん、この一ヶ月でちょっと強くなった
いい経験だったなあ


そんなんで
ブログもなかなか更新できてなかったのであるが
書きたくて書けてないことてんこ盛りすぎ


まずは一ヶ月以上前にさかのぼって
映画のこと
「気になってはいるけど、マストではないかも」
とか思ってたら 周りの評判が上々で
これは観にいかなくてはならん!となったやつ

『ディオールと私』(Dior and I)

結論を先にいうと、
とても素晴らしかった!!!
最高に素晴らしかった!!!!!
ちょっと、わたしの中では、
そうそうない感動の域に到達した感じで
これたぶん今年観る映画の中で
いちばんだろうなー、と思うくらいでした
今年ってまだあと半年以上あるけど

2012-07-02 00-00-00.jpg
男の子でファッション誌を読む人ならば
誰もが知っているであろう ラフ・シモンズ

この映画は 彼が2012年に
クリスチャン・ディオールのディレクターに就任し
初のコレクション発表までを追ったドキュメンタリーです

メンズのプレタポルテをデザインしていた彼にとって
初めてのオートクチュール、
しかもディオールという歴史あるメゾン、
さらに与えられた時間はたったの8週間!
(通常の準備期間の半分)
スタートからかなりドラマチックなシチュエーション

2015-05-02 17-35-17.jpg
フレデリック・チェン監督は
本社でこれから一緒に働くスタッフとシモンズが
はじめて顔をあわせるところから密着してゆきます

メディア嫌いなことで有名なシモンズに
よくぞここまで踏み込めたなー
と思うくらいの密着度!
ディオール本社のアトリエにカメラが入るのも
長い歴史のなかでもはじめてのことなのらしいです

2014-02-06 11-20-48.jpg
何十年ものキャリアを持つアトリエのお針子さんたち
みんなユーモアがあってオシャレで素敵
ハイヒールで作業してるし
何より自分がディオールのお針子であることに
誇りを持っているの!

そして今回、シモンズの考えるデザインを
短い時間で実際に形にしてゆかなければならないのは
彼らアトリエのスタッフたちなのだ

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映像の中では
クリスチャン・ディオール本人の言葉が
ナレーションで入ってくるんだけど
それが映画の中のラフ・シモンズと重なってゆくの
まるでクリスチャン・ディオールの幽霊が
シモンズを見守っているかのよう

ディオールの伝統を背負うという重い使命、
高い期待と恐怖にさらされ
制約された時間と環境で
ディオールの女らしさへのアプローチをどう再構築し
時代にマッチした美へと昇華させるか・・・
様々なプレッシャーの中で
彼は "自分の" ディオールを表現しようとします

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スタッフがエレベーターに閉じ込められてしまって
1回目のリハーサルにドレスが1着も届かない!
なんていうハプニングや、
夜のアトリエの 未完成のシモンズのドレスに
かつてのディオールの影が重なったり・・・

ドキュメンタリーなのにすごく映画的
葛藤やストレス、
エモーショナルな姿も余さず映し出していて
オートクチュールという世界が
すごくパーソナルに響く

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たった1枚の布が職人たちの手で
みるみる美しい作品へと形を変えてゆくさまに
ぞくぞくしました
オートクチュールは魔法です
服を超えた芸術です

寝る時間も惜しんですべてを注いで
自分が縫い上げたドレスを モデルが着て歩くのをみたときの
「美しすぎて涙が出る」ってお針子さんの言葉
ぐっときて わたしも涙がでた

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ラフ・シモンズの右腕である
ピーター・ムニエ(写真左の白シャツ・ハンサム)も
すごくいい仕事してるの
シモンズとアトリエで働くスタッフをつなぐ重要な存在

全員が一体となって、いいものを作る
まさにプロフェッショナルの仕事
これはラフ・シモンズだけの物語ではなくて
自分たちの仕事に誇りと情熱をもった人々のドキュメンタリーでもある

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最後のショーのシーンはほんとうにすばらしかった
花で埋め尽くされた会場に入ったときの
アトリエのスタッフたちの表情
ラフの緊張と涙・・・

美しく流れてゆく映像をみながら
鳥肌と涙がとまらなかったです
音楽もとてもよかったよ

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なぜこんなにもわたしが感動したのか
周りのひとが感動するのか、を
あとから冷静に考えてみたけど
そこはやっぱり
ドキュメンタリーフィルムの力というか
「作られたお話」じゃないってことかなあ、と思った

彼らは実際に 今この世界で
この瞬間にも生きていて
それぞれにハートがあり 人生があり
様々な思いで毎日を過ごしている
その事実がまず 共感を呼び起こす

そして同じ世界で実際に起こっていることや
リアルな物事に対する感動って
やっぱり桁違いに ひとの心を震わせるんだと思う
それが人間の情熱や愛情に根ざしたものなら余計にね
そもそも、人って
常にそういうものを日常の中でも探してる気がする

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映画のあり方って様々だけど
映画であれ 服であれ なんであれ
人々を感動させるということが 最も賞賛に値することだと思うの
そういった意味でもこの作品は
「ドキュメンタリーフィルム界のオートクチュール」
って呼んでもいいような気がする作品
本物だ、っておもえる
上品で質が高く、なによりも美しく、観る者の心を感動で満たす

こころが清らかな湖の水で洗われたみたいに
きれいな気持ちになった

「ディオール」や「オートクチュール」って言葉に
女の人向けでしょ、なんて決めつけずに
これはぜひ、仕事してる男の人に見て欲しい!
何かをつくったり表現したりをしてる人にもオススメ

『ディオールと私』- 予告編

ぜったいに映画館で観るべき 1本
渋谷 Bunkamura ル・シネマでは 5/22まで
急いでー!わたしももう1回観にいきたい

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